陶酔…13
たまらない愛撫に、優希は鼻にかかった声を無意識に洩らす。
「だ、だめ、胸触るの、もうだめぇ……こわい」
優希が首を左右に振っても、三科はやめない。
隆起した乳首を指の腹でこねくりまわし、優希を快感へと追い詰める。
「ああっ、あっ……や、んっあ……んんぅ!」
「僕はゆーきくんの乳首を可愛がってあげるから、イキたくなったら自分で触ってごらん」
乳首をさんざん弄られて、優希の牡は触られてもいないのに勃起し、先走りを垂れ流している。
下半身に集中する熱を解放したくて、恐る恐る自分のソレに触れたが、優希は直ぐに手を離してしまう。
「こわくて、出来な……三科さ、助けて……あぅっあ……っ」
「僕の手でイかせて欲しいの?」
親指と人差し指で挟んだ乳首を、くりくりと回しながら意地悪く問うが、優希は必死な想いで頷く。
「三科さんに、触られ、たい……あっ、く……」
「かわいいなぁ。好きだよ、優希」
「あ……ああっ……三科さ、……んんんー!」
全身に甘い痺れがゾクゾクと走り、優希は三科にしがみつき、すぐに達した。
「早いねぇ。気持ち良かった?」
「うー……まだ少し怖いですけど、三科さんに触って貰えるのは嬉しくて、好きです」
自分でも達するのが早いと思っていた為、三科に反論出来ず、恥ずかしげに彼の肩に頭を寄せ、もたれかかる。
「まったくキミは、どこでそんな口説き文句覚えてくるの」
はぁ、と溜め息を洩らし、優希の愛らしさに思わず頭を抱えたくなる。
これ程までに、しかも同性で子ども相手に惚れこんだ自分が、まだ信じられない。
最初は、オモチャ程度で飽きたら捨てるつもりだったが、環境が整うと優希の良さが出始め、ただの自分勝手なガキでは無くなった。
組員からの印象も良く、怖がりの癖に、理不尽にさらされても負けない強さが根底にある。
いつの間にか三科にとって、優希は、愛おしくて堪らない存在になっていた。
「三科さん、聞いてます?」
「……うん? ごめんごめん、考え事してた。で、なぁに?」
顔を覗き込むと、優希が云い難そうにもごもごしている。
優希のペースで話させようと、三科は急かさない。
「俺も三科さんの……して、いいですか?」
「いいけど、怖くないの?」
優希の甘ったるい嬌声と艶めかしい反応を堪能した為、自身は固く張り詰めている。
それでも三科は余裕の表情で、口元を緩めて上機嫌な笑みを見せる。
「自分から触ったほうが、怖くないかも……知れないです」
「いいよ、ほら。触ってごらん」
着流しをはだけた奥から、大きなソレが顔をのぞかせる。
雄々しく立派な牡を見て、優希は最初、緊張感でゴクリと喉を鳴らしたが、震える手で三科のソレに触れた。
反応をうかがいながら、上下にゆっくりと扱き始める。
「三科さん、気持ちいい?」
慣れていない手つきだと重々分かってはいるが、少しでも感じて欲しくて、問わずにはいられなかった。
「ん……気持ちいいよ、もう少し速くしてみて」
「速く? こう、ですか?」
恐々と慎重に、扱く速度を上げると三科の牡が更に硬さを増した。
眉根を寄せ、余裕の色を無くした三科から、男の色気が駄々洩れている。
その姿を見て、優希の鼓動はドキドキと高鳴り、単調な愛撫を繰り返す。
「ゆーきくん、ごめんね、我慢できない」
「え? わわっ、え? えっ?」
急に押し倒され、優希は目を丸くしたが、次の瞬間――。
「ああぁっ!」
鋭い快楽が、突き抜けた。
目をやると三科の猛った牡が、自身に擦り付けられている。
弱いカリを刺激され、優希は思わず三科にしがみつく。
「三科さ……お、俺……もう……っ」
熱く張り詰めた牡同士が擦れ合い、先走りの滑りで更に快感は強まって。
優希の手をぎゅっと握って繋ぎ、三科は敏感な亀頭部を、ぐりぐりと擦る。
「待っ、こわいの、くる……」
「僕も出そうだから、一緒に、ね?」
熱の籠もった囁きに、優希は首を縦に振ることしか出来ない。
「や……あっ、あ――ッ」
「……くっ、」
同時に果て、互いの白濁が優希の腹の上で混じり合う。
優希は呼吸を乱しながら、三科が放った白濁を指で掬い、うっとりと見つめている。
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